製品紹介 鋼板製一体形タンクとは
鋼板製一体形タンクとは
高い耐震性や衛生性を持つ鋼板製一体形タンクをご紹介いたします。
食品用タンク(円筒型)
建築設備用タンク(角型)
特 徴
耐久性
鋼板製一体形タンクは缶体(SS400鋼板)とライニング塗膜(エポキシ樹脂)で構成されます。缶体は角波天板と角波側壁および円弧底板から構成されており、それぞれを突き合わせ両側溶接、スミ肉両側溶接した剛性の強い構造であることが大きな特徴です。塩素分を含む上水を貯留するため、表面に樹脂塗膜を成形して化学的防食を行います。
缶体から配管接続口まで溶接による一体構造とした堅牢性により、特に阪神・淡路大震災をはじめとしたこれまでの多くの地震でも破損・漏水の例がないことなどの実績があることから、重要度の高い防災拠点(官公庁・学校・病院など)の用途に多く取り入れられております。
槽内面のライニング塗膜にはエポキシ樹脂を用い、シンナーなどの溶剤を使わない無溶剤型ホットエアレススプレー工法で施工することで、硬く滑らかな樹脂塗膜を形成しています。また下地処理にグリッドブラスト処理を行うことで、エポキシ樹脂層の強度・耐食性を高めています。上述の施工と内面膜厚0.4mm以上のライニング仕様により、槽内面防食の長寿命を実現しています。
構造と製造工程
側板・天板のプレス溝、底板の円弧形状が外構補強となっており、一般サイズでは内部補強を設けません。
組立
仮組
溶接
仕上げ
缶体完成
環境対応
近年、環境に対する関心がますます高まっている中で、鋼板製一体形タンクの環境に対する取り組みは以下の通りです。
長寿命
鋼板製溶接一体形の堅牢な缶体と無溶剤タイプのエポキシ樹脂ライニングとを組み合わせることにより長寿命を実現しております。また、ライニング材に溶剤が含まれないことは作業者への健康の影響や周囲への臭いの問題などがなく、作業環境にもすぐれていると言えます。
30年以上経過した鋼板製一体形タンクが現在も劣化しておらず、継続使用している例もあり、ライニング皮膜の促進試験では60年以上の皮膜寿命が見込まれております。その場合、建物と同等の寿命を有していると言えるでしょう。
受水槽のライフサイクルを延ばすことは、産業廃棄物を減らし、資源やエネルギーの節約に貢献できます。
リユース
鋼板製一体形タンクは構造体である鋼板にエポキシ樹脂ライニング材が被覆されていることから、水槽として致命的な損傷を受けることがありません。そのため、タンクを撤去し、ライニング材を再施工することによりリユースできます。
リサイクル
構造体として一般的なSS400材を使用していますので、リサイクルは容易です。特に専門の設備を必要とせず、解体後、炉で溶かして再び鋼材製品を一般的な方法でリサイクルできます。
災害対応について
給水用水槽の役割とは建物に飲料水を供給することですが、地震などでライフラインが切断された時にその機能を確保することが非常に重要になります。
耐震性に優れた水槽
鋼板製一体形タンクはその堅牢性ゆえに耐震性に優れています。仮に、避難所の受水槽が漏洩せずに10m3の水が確保されていたら、約1,000人の人々に3日分の飲料水を供給することができます。鋼板製一体形タンクはこれまでの数々の震災においても破損、漏水などの事故はなく、非常時にも水槽としての役割を果たすことができました。
給水車対応型受水槽
応急給水の際には、水槽は給水車から給水を受けますが、水位がほとんど上がら ず取水することが難しかったという報告が阪神・淡路大震災でありました。
そこで、水槽内部に壁を設け、小容量の給水車からの水量でも水位が上がるような構造の受水槽「給水車対応型受水槽」を準備しております。普段は受水槽として使用しているため、応急給水時の簡易水槽を備える場合に比べて収納スペース、メンテナンスコストの点で有利です。近年、この給水車対応型受水槽と緊急遮断弁を組み合わせたシステムの採用例が増えてきております。