一般社団法人鋼板製一体形タンク工業会

災害時に水を確保するために

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災害時の水の確保

災害時の水の確保は、特に病院や避難施設などでは人命にかかわる場合もあり、日常の訓練だけでなく非常時に対応できる設備を考慮し、いつでも使えるよう備えておく必要があります。

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水を確保するための対応

災害によりライフラインが遮断された場合、水を確保するために下記のような対応が考えられます。
1) 耐震性や強度に優れた水槽等の採用
震災後水道水は断水していましたが、鋼板製一体形タンクへ給水車から応急給水を受け、集合住宅の飲料水として使用されました。
(2011年陸前高田市)

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2) 緊急遮断弁制御システムの採用
配管の破損による流出を防止するため、地震の加速度を感知すると水槽の給水弁を閉じ、水槽内の水を確保するシステムの設置。
3) 給水車対応型水槽の採用
非常時に給水車から給水を受ける時に、水槽が大きいと水位が上がらず取水が難しいが、水槽内部に壁(水位調整壁)を設け、給水車の水量で水位が上がる構造とします。

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4) 受水槽用緊急時取水装置の採用
配管の損傷などにより受水槽に水があっても取り出せない場合、下図ようなサイフォンを発生させる特殊手動ポンプとホースにより水槽内の水を吸引できます。

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地震に強い鋼板製一体形タンク

これまでの数々の震災でも、鋼板製一体形タンクの破損報告はありません。

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