一般社団法人鋼板製一体形タンク工業会

環境対応

鋼板製一体形タンク工業会

鋼板製一体形タンクの環境対応

鋼板製一体型水槽の環境に対する取り組みをご紹介いたします。

長寿命

鋼板製溶接一体形の堅牢な缶体と無溶剤型のライニング材とを組み合わせることにより、長寿命を実現しています。
また、無溶剤型であることにより作業者への影響や周囲への臭いの拡散などがなく、作業環境にも優れています。
促進試験では60 年以上の皮膜寿命が見込まれていますので、建物と同等の寿命を有しています。
水槽のライフサイクルを延ばすことは、産業廃棄物量の抑制、資源やエネルギーの節約となります。

リユース

鋼板製一体形タンクは構造体(鋼板)にライニング材が被覆されていることから、水槽として致命的な損傷を受けることが少ないといえます。
そのため、水槽を撤去回収し、ライニング材を再施工することにより、リユースできます。
リユースまでの手順の概要は以下の通りです。
(1) 水槽を回収し当社工場に持ち込みます。
(2) 外観検査を行う。必要に応じて、ノズル類や部品の追加撤去などの改造を行います。
(3) ブラスト処理を行い、既存のライニング皮膜を除去します。
(4) ライニングを行います。
(5) 設置環境に応じた外装塗装を行います。
(6) 納品・設置します。
このように、新品製作時と同じ工程で同じエポキシ樹脂ライニング材を施工できるため、再ライニング施工後の水槽は新品と同等の品質となり、再び長期間使用することができます。
水槽のリユースは、缶体を新たに製作する必要がありませんので、資源やエネルギーの節約になります。

リサイクル

構造体として一般的なSS400 材を使用しているため、リサイクルは容易です。
特に専用の設備を必要とせず、解体後、炉で溶かして再び鋼材製品とする一般的な方法でリサイクルできます。